居合道とは
居合道の歴史
居合は室町時代末期の永禄の頃、奥州林崎(山形県村山市・日本で唯一社の居合神社がある)の人、林崎甚助源重信によって創始され、その有為性から武芸一般に広く取り入れられる所となり、以来400余年の時を経て今に伝わる剣技です。
居合とは、剣道の立会いに対する、所謂、居合の意で、座居、立居、歩行中、如何なる時と場合に於いても、刀法と身体の運用を極めて練磨し、不意の襲撃に際し、直ちに之に応じ、先又は後の先の一瞬の鞘離れの一刀を以て、電光石化、敵を制する刀法です。
居合道の精神
古来より居合道修行の目的は人を殺す事に非ず、人を活かすものでなければならないとされ、その刀法と身体の運用を練磨すると共に「鞘の中」の精神を修養することが第一義とされ、究極は人格の養成であり、和の追求ですと教えられています。
孫子の兵法にある「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」の理に通じるもので、居合の秘歌に、「居合とは 人に切られず人を切らず 只受けとめて平らかに勝つ」とあるのも、この精神を詠みこんだものと解されています。
無双直伝英信流
無双直伝英信流とは、江戸時代に長谷川英信が開いた武術(居合)の流派です。幾つもの流派がありましたが、明治以降残った二派に谷村派、下村派があり、谷村派は無双直伝英信流を、下村派は無双神伝英信流を称しています。
無双直伝英信流の業
正座の部 | 立膝の部 | 奥居合居業の部 | 奥居合立業の部 |
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1. 前 | 1. 横雲 | 1. 霞 | 1. 行連 |
2. 右 | 2. 虎一足 | 2. 脛囲 | 2. 連達 |
3. 左 | 3. 稲妻 | 3. 戸詰 | 3. 惣捲 |
4. 後 | 4. 浮雲 | 4. 戸脇 | 4. 惣留 |
5. 八重垣 | 5. 颪 | 5. 四方切 | 5. 信夫 |
6. 受流 | 6. 岩波 | 6. 棚下 | 6. 行違 |
7. 介錯 | 7. 鱗返 | 7. 両詰 | 7. 袖摺返 |
8. 附込 | 8. 浪返 | 8. 虎走 | 8. 門入 |
9. 月影 | 9. 滝落 | 9. 壁添 | |
10. 追風 | 10. 真向 | 10. 受流 | |
11. 抜打 | 11. 暇乞 |